歯科矯正について

歯科矯正について

歯並びが悪いお子さんには、歯科矯正がお勧めです。きれいな歯並びにしたい、噛み合わせを良くしたいといったご希望を叶えるため、専門のスタッフが対応いたします。なお、歯列矯正は大人になってからでも可能なのですが、子どもの時期から矯正を行うことによって、より理想的な治療を行えます。大人の場合、顎骨の成長が終わっているので、歯を動かすことが難しくなりますが、お子さんは成長段階にあるので、ある程度、顎の成長をコントロールしながら矯正を行うことができます。

具体的には、顎の骨が成長する6~14歳までの間に行うのが有効だと考えられています。この時期に矯正を行うことによって、上顎と下顎の大きさのバランス、歯と顎の大きさのバランスをある程度コントロールすることができます。当院では、お子さんの歯並び矯正について、お口の状態、および成長に合わせた治療法をご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

矯正治療の流れ

  • まずはご相談ください

    • 歯科矯正治療を希望される方は、お気軽にご相談ください
    • 患者さんのお悩みを伺い、歯科矯正治療の詳しい内容について、丁寧にお話させていただきます
    • ご不明な点やご不安な点がございましたら、何でもお話しください
  • 各種検査を行います

    • まず、顔面や口腔内の写真を撮影します
    • 歯科矯正治療に不可欠なセファログラム(頭部X線規格写真)を有効活用し、診断の精度を向上させます
    • 歯牙の位置や顎の状態を測定することにより、どのような矯正が可能なのか判断します
    • 歯肉の下に隠れている歯根の状態もきちんと観察します
    • 各種検査の結果を踏まえ、患者さんに相応しいオーダーメイドの治療計画を策定します
    • 患者さん(保護者の方)からご理解が得られたならば、具体的な治療を開始します

    ※ なお、永久歯が生えてきていない場合は、原則として本格的な矯正治療は行わず、口腔内の変化を見守ります

  • 第一期の矯正治療

    • 矯正治療の開始時期などは、乳歯が残っているかどうかで異なります
    • 永久歯が生え始め、乳歯と永久歯が混在している時期(混合歯列期)になったならば、第一期の歯科矯正治療を開始します
    • 大規模な矯正は行いませんが、上下のあごのバランスを整えます
    • マウスピースなどを用いて不正な位置にある歯を部分的に動かします
    • これから生えてくる永久歯の歯並びを予測し、きちんと咬合するようにします
  • 第二期の矯正治療

    • 乳歯が全て抜け落ち、永久歯のみになれば、第二期治療を行います
    • 主にブラケットとワイヤーを用いて歯牙を移動します
    • 顔や顎などの骨格の成長が治まる二十歳前後のとき、理想とする歯並びを目指します
    • 見た目もよく、しっかりと噛める状態となるよう、それぞれの歯牙の位置を矯正します
  • 保定装置を装着

    • 矯正装置を用いて各々の歯の位置を治した直後は、まだ歯を支える歯槽骨などの状態が十分に変化していません
    • そのため、矯正装置を外すと、元の歯牙の位置に戻ってしまうことがあります
    • 歯牙の位置を矯正し終わってから2年程度は、歯の戻りを防ぐため、保定装置を装着します

※ 上述の「矯正治療の流れ」は、あくまでも目安です。当院では、患者さんの状態に応じ、オーダーメイドで治療を進めていきます。

MFTについて

MFTって何?

皆さんが歯医者に通うのはなぜでしょうか?きっと、虫歯や歯周病のない健康なお口でいたいと望んでおられるからでしょう。

言うまでもなく口は食事に置いて大切な役割を果たし、人は口を使い話すことでコミュニケーションをとり、口の表情は感情を伝えます。そしてお口の健康は全身の健康につながり、人生を豊かにもしてくれます。

ところが最近は、咀嚼が上手に出来ない、お口がぽかんとあいている、発音が不明瞭なお子さまが増えていると言われています。
そうした気になる症状があるならば口腔機能発達不全のサインかもしれません。遺伝・生活習慣・クセなど原因は様々考えれ荒れますが、お口の機能の不調和は歯並びや嚙み合わせの形成にも影響があります。では、正しい機能を知るために何が出来るでしょうか?
まずはご自分のお子さんが次のことが自然に楽に出来ているかチェックしてみましょう。

  • 鼻で呼吸する
  • 口を閉じる
  • 舌を正しい位置に置く
  • 正しく飲み込む

1、2については、お家でも確かめ確かめやすいことでしょう。3、4については教えてもらわないとできているのかわからないとお感じになるかもしれません。

口腔機能は小児期に十分発達させ正しく使わなければ正しく育ちません。そのため2018年から小児は保険で保健指導が受けられるようになっています。また矯正治療を受けておられるなら、並行してトレーニングをMFT(口腔筋機能療法)と呼び、舌・口唇・頬などの筋肉の不調和を整えていくお手伝いをしています。歯医者に通われる時、お口の機能にも注意を向けていただき、気になることがあればぜひご相談ください。