むし歯の予防について
お口の中を健康にしていくためには、「歯が痛くなったから歯医者に行く」という事後的な考え方ではなく、「歯の健康な状態を保ち、悪くならないように歯医者に行く」という事前的な考え方にシフトしていくことが大切です。そのために重要となるのが、お口の中のメインテナンス(むし歯の予防)です。
当院では、患者さんの口腔内をきちんとチェックし、むし歯がある場合は治療やケアを行います。さらに、ブラッシングのやり方などもご説明し、ご家族でむし歯の予防に取り組めるようにいたします。歯は一生の大切な宝物ですので受診なさって歯のメインテナンスにとりくんでいきましょう。
メインテナンスの主な内容
- むし歯のチェック
- 歯ぐきの状態をチェック
- お口の機能のチェック
- お口の周囲(顎など)の異常チェック
- 歯並びや歯の生え変わり状態のチェック
- フッ素塗布
- ブラッシング指導
- 歯科医師・歯科衛生士による専門的なプラークコントロール など
フッ素について
お子さんのむし歯を予防するには、規則正しい生活が重要ですが、定期的なフッ素塗布も大切です。
- Q.フッ素って何
- A.フッ素には酸に溶けにくい強い歯を作る働きがあります
- Q.フッ素は歯にどんな効果をもたらすの?
- A.フッ素が歯の表面のエナメル質に取り込まれることで構造がよりしっかりと安定します。これによって歯の質が丈夫になり酸に溶けにくい強い歯がつくられていきます。とくに生えたばかりの歯はたくさんのフッ素を取り込みやすい性質がありますので、お子さんのうちからフッ素による予防を心がけるとよいでしょう
- Q.口の中の細菌にはどんな影響を与えるの?
- A.細菌は糖を取り込み分解してエネルギーをつくります。フッ素は糖を分解する酵素の働きを邪魔する性質をもっています。これによって細菌の活動は弱まり、お口のなかが良い環境になるのです。
- Q.フッ素をつかっていれば歯みがきしなくていい?
- A.フッ素は歯を強くしますが、それだけではお子さんの歯を守れません。むし歯を予防するには、歯みがきでプラーク(歯垢)を丁寧に取り除くことが大切なのです
- Q.フッ素歯面塗布って?
- A.フッ素を直接、歯の表面に塗ることをいいます。歯科医院でプロフェッショナルケアの一環として行われます。効果を高めるためにも定期的にフッ素塗布を繰り返しましょう
- Q.お子さんはいつ塗るといい?
- A.ベストなタイミングは乳歯が生えてくる時期や生え変わりの時期です。生えてきたばかりの歯は弱くてむし歯になりやすいので、抵抗力をつけてあげることが大切です