歯磨きのコツ【神奈川県 藤沢 市 湘南台駅】花こども歯科
食後のブラッシングはいつ行えばいいの?
ここ数年前、「食後すぐに歯ブラシすると歯が溶けてしまう」「食後30分以上あけてから歯ブラシした方が良い」などテレビなどで伝えられて話題になりました。
では、いつブラッシングをすれば良いのでしょうか?
小児の歯磨きの目的は、ずばり歯垢の除去です。
歯垢の中には酸(細菌は糖を酸にかえる)を産生する細菌がいます。この細菌の栄養素(原料)は糖質です。
つまり、歯磨きによって歯垢の中に含まれている細菌と糖質を
取り除いてあげることが重要です。
歯磨きをしないままでいると、歯垢中の細菌によって糖質が分解され
酸が産生されて、歯が溶け出す脱灰が始まります。
このように、歯垢中の細菌がつくる酸が歯を脱灰(歯が溶け出す)してできるむし歯と酸性の飲食物が直接歯を溶かす酸蝕症(酸性の飲食物が歯に触れることによって溶け出す)とは成り立ちが違うのです。
結論としては、食事の時は早めに歯磨きをして、歯垢とその中の細菌を取り除いて脱灰を防ぐことが重要です。
なので、従来通り「食べたら磨く」ということで良いのです。
参考文献:日本小児歯科学会HPより
母乳はむし歯にならないと思っていませんか?
母乳(乳糖、脂肪、タンパク質、ビタミン、カルシウム、ミネラル他)には栄養素が 過不足なく含まれ、また乳児の精神的安定のため無理に卒乳する必要がないと 言われています。
ですが、むし歯との関係からみると母乳だけではむし歯にはなりませんが、 母乳+食事(離乳食も含む)、おやつ、甘い飲料水をとることによって母乳がむし歯の原因菌(ミュータンス菌)の増殖を助けることが実験的研究からわかっています。
以上のことから母乳もむし歯のリスク要因になります!!
母乳を与えながらむし歯にさせないためにはどうしたらよいでしょう?
むし歯にさせない賢い母乳育児
- 生活リズムを整える
- 早寝、早起き
- 1日3食よく食べる
- 体を動かしよく遊ぶ
- 間食の規律性
- 決まった時間に与える(少量でも不規則に食べる)ことによって むし歯のリスクは高くなります
- 甘味料・甘味飲料の制限
- 薄味の食事
- 砂糖の多く含む飲食物はできるだけ控える
- 就寝時の母乳はなるべく避ける
- 泣きやませる寝かせるための手段としてはすすめられません
- 歯ブラシ習慣をつける
- 歯ブラシの感触に慣れさせましょう
- 夜は丁寧に磨き汚れ(プラークまたは歯垢という)
- 家庭用フッ化物を塗ることをお勧めします
無歯期 〜歯ブラシ嫌いにさせないために〜
体にさわられることに慣れましょう
歯磨き嫌いのお子さんはスキンシップが苦手です。
日頃からお口の周りを触ったり、くすぐってみたりと肌の触れ合いこそが歯磨きへの
第一歩となります。
横になることができるようになりましょう
赤ちゃんは姿勢の変化と自由を奪われることが嫌いです。
この変化が嫌で歯磨きを怖がるお子さんが多いのです。なので、日頃から仰向けになることが楽しくなる遊びを取り入れてみましょう。
お口の中の刺激に慣れましょう
お口の中はとても敏感にできています。
歯が生えてきてすぐに歯ブラシ等の強い刺激を与えてしまうと、お子さんはビックリして嫌がってしまいます。
まずは弱い刺激から徐々に慣れていきましょう。
- お口周りを触れてみましょう。
- 歯が生えてきたらガーゼで汚れをぬぐったりゴム歯ブラシ等でお子さんが受け入れやすいようにしましょう。
- 前歯が生えてきた時には小さめの歯ブラシで磨きましょう。
この様に、徐々に段階をふんであげると歯ブラシ嫌いは遠くなります。
乳児期
上下の前歯が生えてきたら・・・
- 歯が生えてきたら、まずはきれいなガーゼで汚れをぬぐってあげましょう。
- 上下の前歯がどんどん生えてきたら、小さめの歯ブラシで磨きましょう。歯ブラシが大きいと磨きづらいので小さめの歯ブラシがおすすめです。
前歯の磨き方
- おひざの上で寝かせて磨きましょう。
- 歯ぐきと小帯(唇と歯ぐきをつなげているヒダ)に当たると痛いので 歯ブラシを持っていない方の手で唇を排除しましょう。
- 歯ブラシを鉛筆持ちにして1本ずつ小刻みに磨きましょう。
「ゴシゴシ」と大きく動かすのではなく、「コショコショ」と細く動かすのがPointです。
幼児期
仕上げ磨きは自分で丁寧に磨ける年齢(10歳位)までしてあげて下さい。
磨き残しをなくすポイントはここ! 〜奥歯磨きのポイント〜
アーンと開くと歯ブラシが奥まで届かない
小さく開けば奥歯のほほ側に届く。
上の奥歯の仕上げ磨きでは、子どもの口は小さめに開かせ方が歯ブラシがよく届きます。
歯と歯の間
デンタルフロスを使う
歯と歯ぐきの間
左手を使い唇をよけながら歯ブラシを当てる
噛む面のみぞ
みぞにそって歯ブラシを当てる
6歳臼歯の磨き方
用意するもの
- 手鏡
- 頭が小さい歯ブラシ
- 染め出し液(時々)
6歳臼歯の特徴
- 永久歯の中で一番みぞが深く、複雑な歯でもっともむし歯になりやすいです。
- 生え始めから2年位までは歯質がやわらくむし歯になりやすい時期です。
磨き方
- 本人
背の低い6歳臼歯は歯ブラシを横から突っ込んで毛先を使って磨きましょう。 - 仕上げ磨き
左手を使い頬をよけながら歯ブラシを横に入れ、毛先をきちんと当ててから細く動かして磨いてあげて下さい。
参考文献:はじめての歯みがきレッスンより